二足のわらじ~薬剤師×キャリアコンサルタント~

医療・薬局業界、キャリア形成、会社経営などに関する情報をお届けします。 *本の紹介等広告を含む記事があります。

どうも、薬剤師×キャリアコンサルタントのたねちゃんです。
よければはじめにプロフィールをご覧ください。

2017年08月

たねちゃんです。

今回は資格業のキャリア①の続きについてです。

資格業の意識転換。実際キャリアコンサルタントの講座を受けているときにもこの点については何度も考えさせられました。

そもそも資格を取ってそれで飯を食っていきたい、という主目的の人が多数いる状況でどうやって資格をとった後何をしたいか、どうなりたいかという考え方を取り入れてもらうか。

例えば薬剤師であれば安定した収入とある程度確保された将来をまず求めて薬学部に入る方も少なくはありません。そういったとき資格をとるということばかりに目が向いて、肝心の薬剤師になってどうするかということを真剣に向き合う機会が少ない気もします。

「薬剤師の資格を取りに来ているだけで、薬剤師としてどうしたいとかは特にない」

ここまでいいうと過激かもしれないですが、たねちゃんも就職活動を始める前はこんな感覚でした。

仕事に目的意識を持たず、社会人になってしまうと早期離職を引き起こす原因にも成り兼ねない。今は引く手あまたで横滑りがしやすくても、そういった目的もなく転々とするキャリアは雇う側雇われる側どちらにとってもいいことにはなりません。

ではどうしたらいいのでしょうか?

それは





資格をとってからどうしたいのか?





定期的に投げかけることだとたねちゃんは考えます。

もちろんこれだけで全員の意識が変わるとも思っていませんし、一回だけで劇的に変わるとも思いません。

ただ先ほどの薬剤師を例に出すと、大学の授業で少しでもこういったことを口酸っぱくいう教員がいれば、何度も問いかける内に「自分って薬剤師になって何をしたいんだろう?」と真剣に考える学生さんがでてきます。

それまでぼんやり考えていた将来から、もっとリアルに近未来の職業人としての人生を、生活のためだけではなく、やりがいや身につけれるスキル、はたまたワークライフバランスのことまで考えれるようになる。

結果、そういった学生さんのキャリアはより主体的になり、そしてより本人の満足いくキャリアを築けることと思います。

だからこそとりあえず資格という風潮ではなく、そのときに一緒に何をしたいのかとかを投げかけてほしい。

来年の学生さん向けのセミナーの準備を始めているのですが、母校の在校生が一人でも主体的なキャリアを描けるよう頭を捻って、一日で少しでも何かが変わるきっかけになるようにしたいと思います。

ということで資格を取る際にはもちろん生活のことは大切ですが、資格を取得した後のことをもう少し一緒に考えるといいのではないか、といったところで二回に渡ったこの記事を終わりにさせていただきます。

ありがとうございました。

どうもたねちゃんです。

今回は薬剤師やキャリアコンサルタントといった枠を超えて、資格業のキャリアについて書かせてもらうことにしました。

さて、一つ質問です。みなさん、「資格」と言われてどんなイメージを持ちますか?
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たねちゃんとしては生活の基盤になったり、保険になるのかなといったイメージを元々持っていました。こんな感覚、なんとなくわかってもらえるかと思います。生活していく上である程度収入が確保されている、大切ですよね。

でもこのイメージ、今となってはどこか疑問を感じます。なぜか。





それは資格をとって何を成したいか、どうなりたいかということよりも生活していく上での収入や給与ばかりをみて資格をとる人がいるからこういった違和感が生じたのだと思います。

生活も大切ですが、生活を送る中で仕事の占める時間的な割合はものすごく大きい。その時間を過ごすときに仕事で何をしたいか等の目標がない、もっと言えば生活するためだけに仕事をしようとすると仕事の時間自体が窮屈になっていくと考えられます。

安定や保険といった資格に対するイメージを持つことが悪いわけではありません。ただ生活のためだけといった意識が強いと仕事をする意味や意義が失われてしまいます。

ではどうすればそういった意識が変わるのでしょうか?

それは次回、資格業のキャリア②で紹介したいと思います。

次回の分も是非ご覧になってください。ありがとうございました。

たねちゃんです。

先日初めてキャリアコンサルタントの更新研修にいってきました。キャリアコンサルタントは五年ごとの更新が必要な資格で、知識と技能の研修時間が一定時間定められています。

その関連でワークライフバランスの知識研修に参加してきました。

テーマは聞こえがよかったものの、いざ講義が始まると聞いたことない単語がいっぱい。
おまけにグループワークでは参加メンバーの知識と経験がすごすぎて、頭をフル回転させながらついていくのがやっとの状況。

そんな中研修の途中で講師の先生が
「昔はね、ワーカホリックみたいな人が多くて…」
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ん?ワーカホリックってなんだ?

ここまでにも知らない単語はでてきたが、参加者はみんなうなづいているし、知っていないのはたねちゃんだけ?

ということで終わってから調べてみました。



ワーカホリックとは仕事中毒のことで
work(仕事)+holic(アルコール中毒alcoholicから中毒holicを取っている)
というのが由来なようです。造語ですね。

簡単にいえば四六時中仕事のことを考えている人を指し、何がいけないかというとまず一番には健康状態に支障をきたしてしまう。

労働法規の整備も進んできた現代でもメンタル不調を起こす人は少なくありません。

仕事が好きな方にはなんら心配ないと思うかもしれませんが、「ノー残業デー」「プレミアムフライデー」等の取り組みによって仕事をしなくてもよいとなってしまうとどうでしょうか。

急に仕事を取り上げられたらすることがなくなってしまったという感覚に陥るかと思います。

ワーカホリックが心配な方には

①自分のプライベートを見直してみる
→家族との時間はどうか、趣味に時間をとれているかどうか等の見直しをする

②所属するグループを増やしてみる
→仕事以外で活動できる集団に属する

という二点をお勧めします。こうすることで仕事や会社への異常なこだわりは少なくなるようです。

簡易的に仕事依存症かどうかを調べるところもありますのでよかったらしてみてください。
http://ww2.wt.tiki.ne.jp/~jirou_kasa/sindan/sigoto.html

では今日もありがとうございました。

今日はメンターの機能についてご紹介します。

みなさんには今、メンターと呼べる方はいらっしゃいますか?
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メンターがいる方はその方を思い浮かべて、どういうところでメンターという立ち位置にしているのかを考えてみてください。



仕事を教えてくれる方?相談にのってもらえる方?生き方を参考にしている方?憧れている方?色んなパターンがでてきたかと思います。

実際これはメンターの役割としてはどれもあっていて、どれかが間違っているというわけではありません。

組織におけるメンターの機能についてはクラムという研究者がまず大きく

・キャリア的機能

・心理、社会的機能

の二つに分類しています。

それぞれにどういったものが含まれるのかというと例えばキャリア的機能には、

・コーチング…うまくやっていくノウハウ、知識の獲得を促進させてくれる

・スポンサーシップ…異動や昇進等の際に進言してくれる

・挑戦しがいのある仕事の割り当て…仕事の割り当てに加えて、継続的にフィードバックをしてくれる

などが含まれます。



一方心理、社会的機能には、

・役割モデル…態度や価値観、行動の模範となり、イメージを与えてくれる

・友好…仕事の息抜き等を一緒に付き合ってくれる

・受容と確認…失敗やトラブルがあっても信頼を示してくれる

などがこちらの機能には分類されます。



こうやって分類すると、
「ノウハウとかを教えてくれるのはこの人、プライベートなことまで相談できるのはこの人」
といった感じで分かれてくる場合もあります。

メンターは必ずいないといけない、というわけではありません。しかしメンターを持つことによって得られるメリットは様々です。

精神的な支えになったり、仕事のスキルアップにつながったり、時には大きい失敗をしたときに守ってくれたり、メンターはキャリア形成に大きく関わってくれます。

ただ大事なのはメンターとの信頼関係が大きなポイントになってきます。

例えばミスをした時に手のひらを返したように叱責されるとどうでしょう。それを上司の前で告げ口するような形で言われたりした時には信頼どころではないですよね。

たねちゃんにもMRやスターバックスのアルバイトをしていた時にそれぞれメンターと呼べる人がいました。そして現在でもキャリアコンサルタント、薬剤師、次期経営者といったそれぞれの役割でメンターがいます。

メンターと思うのに相手の許可は必要ありません。勝手に思ってもよいのです。まだメンターがいないという方、よかったらメンターを探してみてください。

探しているうちに、

「こういう生き方っていいな」
「こんな風にはなりたくない」

という感情が沸いてきます。そしてそこの感情はほかでもない理想の自分探しをしていることにもなるのです。

自己理解の一つにもなるかと思いますのでメンターがいる方はその方の役割はどういったものなのか、いない方はどういうメンターがいればよいか思い浮かべてもらえれば役に立つと思います。

では今日もありがとうございました。

どうもたねちゃんです。

今日のテーマは「障害者の雇用」についてです。

たねちゃんがまだ学生の時、調剤薬局の実習で障害者の方を雇用されている店舗に見学に行ったことがあります。その時には「こういうところもあるんだ」ぐらいにしか思っていませんでしたが、きっかけがあって思い出したので今回このテーマで書いてみることにしました。

きっかけは、『虹色のチョーク』。テレビの紹介で知って手に取ってみることに。

障害者雇用に力を入れるようになった原点、会社の成り立ちや経緯、その間あった苦労、また携わってきた人々の言葉といったノンフィクションの作品。本では美談に仕上げてあるように感じましたが、実際の現場では想像を絶する苦悩が多々あったことでしょう。

一方、現在障害者雇用促進法で一定人数を超える企業には障害者の法定雇用が定められています。
http://www.mhlw.go.jp/bunya/koyou/shougaisha/dl/120620_1.pdf

要は従業員全体の割合に対して何人かの障害者を雇用して、その率に達していれば給付金が、達していなければペナルティとして納付金が設定されています。

実習に行っていた薬局は3~5店舗ほどの会社だったので、従業員50人を超えるほどの規模ではありませんでした。それでも障害者の方を雇用しておられたのは、法律のしばり等ではなく経営者さんの判断で面倒をみようと決めたのだと思います。


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働く幸せ
導師は人間の究極の幸せは、人に愛されること、人にほめられること、人の役に立つこと、人から必要とされること、の四つと云われた。
働くことによって愛以外の三つの幸せは得られるのだ。
私はその愛までも得られると思う。
日本理化学工業株式会社
社長 大山泰弘 平成10年5月
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本から一部抜粋です。働くことで人間の究極の幸せは全て得られると仰られています。

きれいごとだけで経営は成り立たない、だけども本質に徹底的に向き合うことも大切なのだと感じました。

手に取っていない方は是非ご覧になってください!

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