二足のわらじ~薬剤師×キャリアコンサルタント~

医療・薬局業界、キャリア形成、会社経営などに関する情報をお届けします。 *本の紹介等広告を含む記事があります。

どうも、薬剤師×キャリアコンサルタントのたねちゃんです。
よければはじめにプロフィールをご覧ください。

2018年12月

たねちゃんです。

すでに年末年始の休暇に入られている方も多いのではないでしょうか。


ゆっくり時間がとれる長期休暇。

特に年末には今年1年間に何があったか、振り返りを行われる方もいらっしゃることでしょう。


そこで今日は、今年中に一度でも転職を考えた方に是非読んでもらいたい、オススメの書籍を紹介します。

今回紹介するのは、「このまま今の会社にいていいのか?と一度でも思ったら読む転職の思考法」という、6月にダイヤモンド社から出版されたビジネス本です。

転職を考えてはいるけど、重い腰がなかなか上がらない…

「求人が沢山あり過ぎてどうしたらいいのか、選ぶのに疲れてしまって結局転職できてない」

「いいところが見つかるまで派遣でもしておこうかな」


たねちゃんはここ数ヶ月、自社で採用活動をしているせいか、同級生や後輩からこんな話しを耳にする機会が多くありました。


転職するか否か。

一度も転職をしたことがなければ悩むのも至極当然です。


かといって上のような、保留の態度をいつまでもとるのはナンセンスだと考えています。

「今のままで仕方ないか…」「とりあえず派遣でも…」なんて考え方は、今をしのいでいるだけで、本人にとって決断が先延ばしになる以外何にもならないからです。


そんな転職で悩まれる方に、どんな情報を入手したらいいのかという視点ではなくて、情報をどう見極めるか、「思考の軸」を説明してくれる1冊となっています。

要するに転職には情報ではなく、「判断軸」が必要だということです。


まずは薬剤師、薬局、そして医薬分業のあり方までもが頻繁に議論されているという市場の現状を、楽観視せずに受け止めることが大切です。

そしてそういった情報を元に、転職という選択肢も含めて、今後起こりうる変化にどう対応していくべきか、判断するための考え方を一つ持っておいて決して損にはならないはずです。


何もむやみやたらに転職を進めたいわけではありません。

目的もなく何度も転職を繰り返すのは、本人にとっても雇用する会社にとっても負担がかかります。

しかし、転職したい気持ちがあって全く前に進まないのも、同じくらいよくないことではないかと思います。


何か新しく行動する時に、期待していたような結果になることばかりではありません。

行動した後の結果が確実に知りたいのであれば、それは「何もしない」に他ならないでしょう。
本文より一部抜粋

「世の中で最も恐ろしい言葉のひとつは、失敗という言葉だ。これほど定義が難しく、残酷な言葉はない。多くの成功者が言うように、最後さえ成功すれば、その途中の失敗もすべては『必要だった』と言える。要は考え方次第なんだ。だが、その中でも『100%失敗を招く、唯一の条件』というものがある。それは腹を括るべきタイミングで、覚悟を決めきれなかったときだ
ちなみにこの本は250ページほどありますが、ストーリー形式で展開されているのでサクサク読み進めれます。

身体を休めながら過ごすのもいいですが、たっぷり時間がある年末年始に是非読んでみてください。

転職しようかどうしようかを悩んでいる方、悩んだ経験のある方に少しでもお役に立つこと間違いなしです!


今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

それではよいお年をお迎えください。

たねちゃんです。

昨年末も紹介させてもらった、ブラック企業大賞。

2017年ブラック企業大賞はアリさんマークの引越し社でしたが、今年はどこが受賞したのでしょうか?
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では早速、2018年ブラック企業大賞は…










三菱電機

でした!


エアコン、掃除機、炊飯ジャーなどの生活家電を扱っている、消費者の方にも耳馴染みのある大企業です。

ブラック企業のイメージは全くありませんが、どうして受賞に至ったのでしょうか。


今回大賞に選ばれた理由について、


・2014年~2017年にかけて精神障害や脳疾患の労災認定が5人
・このうち2人は過労自死している
・自殺した1人の社員は月100時間を超える残業を数ヶ月繰り返していた



といった部分が主として挙げられていました。


他にも日立製作所、日立プラントサービスは特別賞を、自動販売機運営会社のジャパンビバレッジ東京は新設された「有給ちゃんと取らせま賞」を受賞しています。

有給ちゃんと取らせま賞に関しては、ある支店長がクイズを出して正解者のみが有給休暇を取得できる、”有給チャンス”たるパワハラを行っていたと以前にネット上でも話題となりましたので記憶に新しいかと思います。


このようなブラック企業がどこに潜んでいるか、もちろん口コミやネットでわかることもありますが、正しい情報かどうかの判断はつきにくいものです。


信ぴょう性の高い情報源の一つに、厚生労働省の「労働基準関係法令違反に係る公表事案」があります。

運送や建築、土木工事が大半を占めていますが、賃金未払いや過重労働等の事案で他業種が掲載されている例も見かけました。


2017年6月から2018年5月にかけて、病院や調剤薬局といった医療機関で公表されているところは見当たりませんでしたが、このリストは大まかにいえば


・労働環境整備の違反
・違法な長時間労働
・賃金や残業代の未払い



という項目で選出されていますので、残業が多いと噂を聞く某グループ調剤薬局なんかは今後名前が挙がってくるかもしれません。


最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

たねちゃんです。

いよいよ年末年始の休暇が近づいてきて、薬局も混み合う時間帯が増えてきました。


業務が重なると身体の疲労が抜けづらくも感じます。

まだ30代に突入したばかり、こんなことを言っていたら40歳になった時はどうなるのだろうかと不安になります。


30歳から40歳にかけては一番仕事ができる時期だと、ある薬局経営者から聞いたことがあります。

また、「仕事がバリバリできるピークの年齢」についてのアンケート調査の結果によれば30代が仕事のピークだと答えた人が全体の半数弱を占めています。

「30代は一番肉体と精神のバランスが取れている」というような理由です。


ある程度の経験も、そして体力も持ち合わせている30代がバリバリ働けるというイメージは何となくつきます。

では30代を過ぎてしまうと、仕事のピークから衰退していく一方なのでしょうか。

高齢期になっても人間は成長する

仕事のピークがいつなのか?という問いに、上のアンケート調査では身体機能とメンタル面という2つの切り口から考えて回答されているケースが多く見られました。

ここからは少し視点を変えて、「流動性知能」「結晶性知能」の二面から簡単に説明していきたいと思います。


まず流動性知能についてです。

新しいことを記憶したり、学習したりする能力のことを指します。

流動性知能は若年層のほうが長けていることはすでにお気づきのことでしょう。


対して結晶性知能というのは、今までに習得した知能や経験をもとにして判断したりする能力です。

既存商品の説明や、クレーム対応などがこれに該当します。

それからものづくりにおける技術や技能、培ってきた人脈なんかも含まれると言われています。


流動性知能は明らかに若年層が勝っていましたが、結晶性知能は若年層と高齢者を比較するとどうでしょうか?

クレーマーへの受け答えはこれまでの経験がものを言いそうです。

人脈も年齢を重ねればそれ相応に形成しているはずですよね。


このことからも一概に、仕事のピークがいつだということは明言しにくいのではないかとたねちゃんは思います。

50代、60代になると身体は動きにくくなるかもしれませんが、近年の生涯発達心理学や老年学の研究結果によれば、高齢期にも人間は成長する存在であることが実証的にも明らかになりつつあるようです。


しかしここまで述べてきましたが、やはり筋力や持久力といった体力の衰えは否めません。

体が充実している20代、30代に色々な経験を積んで結晶性知能を磨いていけば、50代、60代になっても仕事のピークを実感できるかもしれません。


今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

たねちゃんです。

今年に入り調剤薬局バッシングはさらに激しさを増しており、先日の厚生科学審議会から出された取りまとめ案をみて、とどめを刺されたように思えるとの意見も見かけました。
主役転倒ー医療・介護を支える継続企業の知恵袋;https://blog.goo.ne.jp/kae-manage/e/335b2720cf31ce8e96ea32ee8fe89ce9?fm=rss&fbclid=IwAR0HK2suzxV4yupj5bwysJzhuKRQRxv1z1-2CLOQ_BaqmI9qLJAqeDP_cGw

一部抜粋
「現在の医薬分業は、政策誘導をした結果の形式的な分業であって多くの薬剤師・薬局において本来の機能を果たせておらず、医薬分業のメリットを患者も他の職種も実感できていないという指摘や、単純に薬剤の調製などの対物中心の業務を行うだけで業が成り立っており、多くの薬剤師・薬局が患者や他の職種から意義を理解されていないという指摘、さらには、薬剤師のあり方を見直せば医薬分業があるべき姿になるとは限らず、この際院内調剤の評価を見直し、院内処方への一定の回帰を考えるべきであるという指摘があった」

「このことは関係者により重く受け止められるべきである」
こういった調剤薬局が批判を受けている記事を見て、二代目経営者としては

「調剤薬局や薬剤師はこれからどうなるのだろうか」


と不安に駆られることが多くあります。


手に職をつけるために薬剤師はうってつけだと考えて、薬学部に進学する方はある一定数を占めています。

特に私立大学のほうがよりその傾向は強くなるとも感じています。


けれども調剤薬局や薬剤師がいらないというのであれば、安定を求めて薬剤師になった人はたまったものではありません。


苦しくなる一方の薬業界。

「薬剤師」という資格を除けば、自分にどれだけ食べていく術があるのか怖くなるところです。

一体自分自身が市場でどれくらいの価値がある存在なのでしょうか。

市場価値診断ができるMIIDAS(ミイダス)

現在の自分の市場価値を算出する、一つのツールとして「ミイダス」というサービスがあります。


早速たねちゃんも診断してみました。

たねちゃんの場合、MRを2年間経験しているので直近の状況は

・薬剤師経験が3年以上
・管理薬剤師経験はその内1年未満
・マネジメントの経験は2年以上
・保有資格は薬剤師、ファイナンシャルプランニング技能士3級


といった感じです。

ちなみに保有資格の内になぜかキャリアコンサルタントはカウントされないようでした。


そして診断結果がこちらです。
薬剤師バージョン
さて、皆さんはどう思われましたか?


「やっぱり薬剤師はまだまだ安泰じゃないか」

「管理薬剤師とかエリアマネージャーをしていればこんなにも年収をもらえるの?」



このような声も聞こえてきそうです。

何しろたねちゃん自身が一番驚いています(笑)。

現実ここまでの高年収をもらえる求人などそうそうないはずですから、少し現実味がないようにも思えてしまいます。


続けて退職せずに、今日までMRをしていた場合を仮定して、診断してみました。

設定は

・新薬メーカーのMR6年目
・開業医担当
・直近1年の目標達成率80~100%
・組織内の順位は真ん中ぐらい
・保有資格は薬剤師、MR認定資格


というように、トップMRというよりもリアル感を出すために、少し控えめな条件にしてみました。


製薬業界も今年の薬価改定では大きな打撃を受けました。

今や早期退職を募る会社も珍しくありません。


風当たりの厳しい最中、AI発達による不要論も叫ばれているMR。

果たして結果はどうだったのでしょうか?
MRバージョン
!!!!!


仮にMRを続けていたほうが現在よりも市場価値が上回っているようです。

大学病院や基幹病院を担当していたら、さらに良くなるのでしょうか。

とにかくMRに未だここまでの需要があるのにビックリしました。


担当地盤を持ち始めた5年前、医薬品メーカーの先行きが暗めだというのは何となく理解していましたが、調剤薬局がここまで言われるようになるとは思いもしませんでした。

調剤薬局の求人はインターネットで調べると腐るほど出てきますが、5年後10年後にはガラリと変化していることも十分考えられます。


今がよければ全てよし、と安心するのではなくて、未来の市場と自分の立ち位置に目を向けることが大切です。

薬剤師として自分のできることを増やすのも、管理職などの臨床以外の面で活躍できるスキルを身につけるのも、もっというと業界の垣根を超えて知識を習得するのも、自分の市場価値を高めるのには役立つことでしょう。


しかし半人前とはいえ、二代目経営者として薬剤師以外にも色々と勉強してきたつもりですが、MRを続けていた方が市場価値が高いのだと思うと、なんだか複雑な気持ちになりました…。

自分の市場価値を知りたい方は是非ミイダスを試してください。


最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

たねちゃんです。

汗水流して働いて、その対価としていくらもらえるのか。

仕事とお金は密接に関わり、多くの人が職業選択の要素として「年収」を取り入れています。
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12月は冬のボーナスが支給される時期です。

今月10日に日本経済新聞社がまとめた2018年冬のボーナス調査では、2007年のリーマンショック前を上回り、過去最高の83.4万円だったと発表されました。


同じような仕事をするなら、少しでも多く給与をもらいたいと思うのはごく自然なことです。

では、お金をもらってそれをどのように使いたいのか、ここまでを考えて増額を望んでいる方はおられるのでしょうか?


「将来いくらぐらいのお金がいるのかわからない」



こんな風に不安に思う故、とにかくもらえる分をもらって貯めこんでおきたいという気持ちもわかります。


しかし、今後の生活費というのは個人によって様々です。

なぜかと言うと、どのようなライフデザインを描いているのか、キャリアプランによって将来の必要資金は左右されるからです。


大きなイベントといえば、結婚や子ども、持ち家のことがあります。

この辺りをどうしたいかと考慮するだけでも、マネープランは随分と変化してきます。


子どもがすでにいる場合には何人子どもが欲しいか、いつまで子どもの資金援助をするのかを考えてもいいのかもしれません。

そして親の介護も大きなポイントとなります。


大まかに述べただけでも、お金がかかるタイミングはこれだけ見えてくるわけです。

ライフプランを整理できれば、お金の不安はこれまでと違ったように捉えられることでしょう。


海外では若年者のリタイアに再度注目が集まっています。
20代、30代でリタイアする「FIREムーブメント」が流行っている;https://www.gizmodo.jp/2018/11/fire-movement.html
日本ではまだまだマイノリティに入る早期リタイアですが、キャリアデザインと資産形成を上手く行えれば、実現も全然不可能ではありません。


切っても切れないお金とキャリアにしっかり向き合うことが、理想の人生への第一歩となるのかもしれません。


最後まで読んでいただきありがとうございました。

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