「もし今日が最後の日だとしても、今からやろうとしていたことをするだろうか」
参考記事;「ハングリーであれ。愚か者であれ」 ジョブズ氏スピーチ全訳
2005年、スティーブ・ジョブズがスタンフォード大学の卒業式で行ったスピーチの中での言葉です。

訳され方によって若干違うかもしれませんが、ニュアンスは変わりません。


要するに、「今日が人生最後の日だったら、今からの予定を本当にやりたいのか?」ということです。


何年も前に、初めてジョブズのこの言葉を知った時には、「今日死ぬんだったらどうしようか…」とちょっとだけ考えて、すぐに放棄してしまいました。

何せ今日急に自分が死ぬ、という事態はあまりに現実離れしていたからです。


月日は経ち去年の5月22日。

これと似たような問いに対してじっくり、それも相当時間をかけて考える機会がありました。


「もし明日人生最後の日だとしたら何をするか?」

「もし明日が人生最後の日だとしたら、何をしておけばよかったと思うか?」



意味としては上のスティーブ・ジョブズの言葉と同じ括りになるでしょう。


聞かれた時には少し悩んで、明日死ぬなら家族といたい、とか、もうちょっと家族との時間を過ごせばよかった、ぐらいしか頭に浮かびませんでした。

これだけだと数年前と同じよう、思考停止してしまいそうです。


ただ、そこから「本当にそれだけ?」と深掘りや何度も投げかけをしてもらい、時間をかけてリアルに明日自分が死んだらどう思うか、想像してみました。






そんなに簡単に出てきませんでした。

正直にいうと将来に不安を感じることはあっても、特段今大きな不満があるわけでも、後悔があるわけでもなかったからです。

まして明日死ぬならその不安は解消されるので、もはや心配する必要がなくなります。


色んな視点から考えて、もしかしたらこう思うのではないか、ある一つの切り口が見つかりました。


「もっと何かに挑戦しておけばよかった、そう思うかもしれない」



リスクを追って例えそれが失敗しても、もっと「挑戦」したかった、と自分が悔やんでそうなイメージができました。


それにこれまでの自分を改めて振り返って、自分が納得するような「挑戦」をしていないのだと気付きました。

具体的にいうと、実家が薬局を経営していて、それで薬学部に通って、MRになって、薬剤師×バリスタをして、店舗のマネジメントをして、キャリア支援をして、他にも資格をとって、登販の試験対策講座の講師をして、と大まかな自分のキャリアをみて、どこか「薬剤師」に縛られた上でしか行動できていないように思えてきたのです。


だったら自分でもよく思うよう、人生は一度しかないんだし、その内1回ぐらいは「薬剤師」に捉われることなく「挑戦」しよう!と腹を括れました。


どの分野で「挑戦」したいのか、そしてどんな「挑戦」をしたいのか。


それから半年間、練りに練ってもう少しで形になるかも、というところまできましたが、先月の大事なアポイントをものにできず、一旦中断となりました。


それと、大げさに「挑戦」と言いましたが、メチャクチャお金がかかるとか、何十人何百人と一緒に進行させているプロジェクトとか、そんな規模ではないので想像を膨らまさないようにお願いします(笑)。


あくまで今のたねちゃんにとって、未知の分野で何かをしたい、という背伸びをしたぐらいの「挑戦」です。

結果を出せていないのは不本意ですが、全くの他業種で企業さんとのアポイントまで漕ぎ着け、そして業界を超えて違う繋がりを作れたのは進歩があったと捉えています。


しかも本業でのいいニュースも、すぐに対応しなくてはいけない問題も色々と出てきました。

再スタートはしばらくお預けになりそうですが、今年は診療報酬改定もあるのでまずは目の前のことに集中しようと思います。


記事を読んでくれたあなたも、時間をとって「今日本当に死んでしまうとしたら…」と自分事として本気で考えれたら、明日からしようとすることが変化するかもしれません。


スティーブ・ジョブズのスピーチの動画も是非ご覧ください。

今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。