たねちゃんです。

今日は薬局経営のリスク分散について、個人的な見解を述べたいと思います。
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コロナウイルスの影響で、独立開業を志す方は事業を行うリスクを肌で実感しているのではないでしょうか。


処方箋枚数減少、休業補償、感染対策。

売上が減っているにも関わらず、雇用と安全を守らなくてはならないため、負担もかかります。


ではリスク分散のために予めどういった手が打てるのか、2つの方策を考えてみました。


①多店舗経営

②人員確保


それぞれ細かく説明していきたいと思います。

①多店舗経営

1店舗のオーナー兼管理薬剤師の方は、この状況を特に恐ろしく感じていることと思います。


マンツーマンで開局している場合、もし門前のドクターに何かあって医院が閉めるようなことになれば、一時的な期間だとしても大きな損失です。

そして永久的に閉業ともなれば、門前医院に大半の処方箋を依存していた場合、経営は立ち行かなくなります。


何も今に限ったわけではなく、マンツーマンの1店舗経営はそれだけのリスクを抱えているのです。

そこで、多くの経営者はリスクを分散させるために店舗展開を行います。


店舗展開を目論む上で、主流となっているのは「ドミナント戦略」と言われる、いわば特定の地域に集中して店舗を増やすケースも多いのですが、今回のような状況も考えると、ドミナント戦略以外をとるのも一つではないかと思います。


在庫管理や人員配置、ブランディングの面でドミナント戦略が有用であることは確かです。

しかし、例えば2店舗経営で常に人員が行き来している場合、今回のような感染症を未然に防ぐのあれば、逆に遠くにもう1店舗あった方が助かる、という可能性も十分考えられます。


それにマンツーマンであれば、診療科目を散らすのもいいかもしれません。

あまりないとは思いますが、特定の診療科目を狙って開局を進めていたとすれば、地域が異なっていたとしても、同じような影響を受けています。

小児科、整形外科は、たねちゃんの周りの経営者から話を聞いても、患者数はやはり激減しているようです。

薬局側が診療科目を選ぶというのは非現実的かもしれませんが、固めるよりも違う科目の門前で開局するのもリスク分散に当たるのではないかと考えました。

②人員確保

1店舗のオーナー兼管理薬剤師は、この点についても不安に感じるかと思います。

門前医院に何かあったら、よりも自分自身に何かあったら、との切り口です。

これも今だからではなく、常に考えておくべき問題の1つでしょう。


自分自身が出勤できない状況を想定して、どんな策を講じれるのかというと、「他の誰かの手を借りる」という選択肢があります。


定期的に出勤すると人件費が圧迫してしまう、こういった懸念も十分理解できます。

なので、常勤でなくてもほんとたまーに出勤してくれるような、スポット人員が確保できていれば最悪1,2日、お店を閉めなくて済むかもしれません。


経営において人件費は大きなネックにもなり得ますが、非常事態を想定すると人員確保はリスク分散の大きな鍵にもなりそうです。


この他にも「薬局経営以外の収入源を確保する」、他事業展開といった方法もあるかとは思いますが、あくまで薬局経営に的を絞って記事を作成しました。

独立開局をしたい方には、何だか暗くなるようにも感じたかもしれませんが、可能性の低いリスクへの対応も経営者の仕事の1つとして知ってもらえれば幸いです。


今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。