たねちゃんです。

今日は「薬局×本屋」ページ薬局のオープン初日です。

ブログではオープン前に数回と、頻繁ではありませんでしたが、Twitterやnoteといった他の媒体を駆使し、それからアナログな手法ですが近隣へのポスティングも含め、出来る限りの告知は行いました。


さて新店舗の何をブログで綴ろうか、と考えた時に、個人的な報告ならFacebookでいいだろうし、オープン告知ならTwitterのほうが適しているだろうし、本の売り上げを書くならnoteかも…。


だったら書店員経験のない一薬剤師が「薬局×本屋」の「本屋」部分をどうやって準備したのか、その過程をお伝えしようと思います。

①本で情報収集

「本に携わりたい!」と思い始めた時、真っ先に始めたのが業界本の読書です。

出版業界に関する本、書店経営に関する本など幅広く手に取りました。


例えば大手書店の書店員を経て、独立を果たした方の開業記「本屋、はじめました」

この本は開業までの流れを、お金のことを含めて細かく書かれており大変参考となった1冊です。

実際に東京まで行ってお店も拝見したのですが、洗練された本屋さんだと感じました。

業界の本を何冊も読んでいると、大まかではありますが業界特有の課題も見えてきます。


活字離れ、Amazonの進出、流通、再販や委託などの独特な制度。


徐々に知識がついてきましたが現場に入ったことがないため、細かなところまでは理解できません。

そこでたねちゃんは、先ほど述べたよう本屋さんに足を運んで、現場からも学ぶようにもしてみました。

②本屋巡り

本に載っている有名な本屋さんに突撃訪問して業界のことを色々と伺いました。


大阪で特にお世話になったのは、「本は人生のおやつです!!」という古本メインの本屋さん。

それと何度かイベントにも参加させていただいた「隆祥館書店」さん。

Twitterで個人的にお繋がりができた書店員さんがいる「喜久屋書店 東急ハンズ心斎橋店」さん。



府外まで足を延ばして訪問したのは東は東京、野望を綴った先日のブログでも少し紹介した猫本屋、「キャッツミャウブックス」さん。

西は福岡、「ブックスキューブリック」さん。

喜久屋書店さんはチェーン展開されていますが、ブックスキューブリックさんは福岡に2店舗、他は個店ではありますがどこも知名度は全国区の本屋さんです。

それにも関わらず、ノーアポで訪れても全く嫌な顔もせず、むしろ何でも聞いて!という感じで親切な方が多いこと。


薬剤師や薬学生が来て「話を聞かせてください!」なんていきなりいうと、薬局の経営者によってはいい顔をしない方もおられると思います。

仕事の手を止めて相談の時間を作る、それも急だとなおさら負担がかかります。

迷惑に感じても何もおかしくはないのですがこれらの本屋さんに対応いただいたよう、たねちゃんの話が参考になるなら気軽に時間を作ることを心掛けたいと思います。


話を戻しますが書籍だけで理解し切れない情報は、現場の方々に質問したりして情報収集を行いました。

③セミナーに参加



「これからの本屋講座」という、本屋さんを志す方向けへの講座に12期生として昨年末から参加しました。

ブックコーディネーター内沼晋太郎さんが約半年にわたって開催しているもので、受講生との距離感も近く、ざっくばらんに質問させてもらえる有意義な講座です。


受講料も破格で5回でなんと28000円。

薬剤師系のセミナーだったら桁が一つ変わってきそうな価格です。


通い始めた時はまだ話すら決まってなかったのですが、講座の第2回目には運よく「薬局×本屋」の案件が進めれることがほぼ確定しており、仕入れや選書のことも含めてかなり具体的な相談もさせてもらえました。

④外部の手助け

上記のセミナーも3回目の受講を終え開業までの準備、本をどこから仕入れ、そして本以外にどういったものが必要なのか、大体把握できてきました。


2月末時点での状況です。

たねちゃんが最も頭を悩ませていたのが「選書」、つまりどんな本を置くか、これをどうしたらいいか行き詰っていました。


何かテーマを決めてそれに倣った本を揃えるのか、はたまた自分が読んだ本からピックアップするのか。

読んだ本といっても全てそれだけにするわけにもいきません。


どうしようかと途方に暮れていたところ、Facebookのメッセンジャーに見知らぬ方から連絡が入りました。


「薬局×本屋の記事読みました。江坂で本屋さんのサポートなどをしております。お友達申請させてください!」


ツクヨミプランニング野坂さんという方から突然メッセージが。

ちょうどFacebookでスタッフ募集の投稿をした次の日、野坂さんの知人の薬剤師の方が、「薬局×本屋」のことを紹介してくれたようでそれで知ったとのこと。


今回開局する「薬局×本屋」から野坂さんの拠点が比較的近く、また書店のコンサルティングも行っているという、なんともいえない偶然で繋がりができ、最終的にはサポートを依頼しました。


選書に関しては1000冊選ぶのに、コンセプトのヒアリングから、たねちゃんの過去5年分の読書ノート全てに目を通していただき、それを全てリストに起こしていただきました。

ノータッチの分野、自然や旅行、児童書などの推薦図書のピックアップと、たねちゃんの読んだことのある本のリストから相談を重ね、最終的に1000冊強まで絞り込んだという流れです。


書店員の業務にも野坂さんは精通しておられるので、ブックカバーの付け方などスタッフへの研修も協力いただきました。


以上が「薬局×本屋」の本屋部分のざっくりとした準備過程です。


項目だけまとめると

①本で情報収集
②本屋巡り
③セミナーに参加
④外部の手助け


とあっさりしたようにも見えてきます。


書店員の経験がない分、業界用語などの知るのに時間がかかりましたが、ある程度自分で何とかなるものだと実感しました。


「薬剤師×○○」の掛け算を考える際、どうしても経験のない分野は入り込みにくいのですが、たねちゃんの今日のブログを見て


「経験がなくてもなんとかなるかも!」


と思ってもらえれば嬉しい限りです。


今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。